万博とは、「万国博覧会」を略した呼び方で、EXPO(エキスポ)と呼ばれることもあります。他にも世界博覧会、万国博、国際博覧会など、さまざまな呼び方があります。
世界中からたくさんの人やモノが集まるイベントで、地球規模(ちきゅうきぼ)のさまざまな課題に取り組むために、世界各地から英知(えいち)が集まる場所です。1851年のロンドン(イギリス)博覧会が最初で、数年おきに世界各地で開かれています。万博は、昔の時の支配者たちが財宝や戦利品を展示することによって自らの権勢を誇示(こじ)していたことが起源と言われていますが、今では平和の象徴(しょうちょう)として、そして世界各国の人たちの交流の場となっています。
日本では、1970(昭和45)年に、大阪府の千里丘陵(せんりきゅうりょう)を会場にして、アジアで初めての国際博覧会が開催されました。「太陽の塔」が有名ですね。このときは、アポロ12号が持ち帰った「月の石」の展示が人気を集め、行列が延々と続いたそうです。
2025年大阪・関西万博は、2005年に開催された愛・地球博(愛知県)に続き、20年ぶりに日本で開催される国際博覧会です。大阪・関西万博は、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマとし、人類共通の課題解決に向け、先端技術などの世界の英知を集め、新たなアイデアを創造(そうぞう)・発信する未来社会の実験場として、161か国・地域と9国際機関(こくさいきかん)が参加を表明してます。
大阪・関西万博イメージ
(提供:2025年日本国際博覧会協会)
*本記事は小学校中学年向けに作成されたものです。ぜひ、音読の教材にご活用ください。